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【伊藤詩織さん提訴】なぜこのタイミング?発端は?

ジャーナリストの伊藤詩織さんが漫画家のはすみとしこさん(含む3名)を名誉毀損として提訴しました。

Twitterにおける、はすみとしこさんの掲載を巡って起こった今回の提訴ですが、そもそも何が発端だったのか、なぜこのタイミングだったのか分かりやすく解説します。

今回の問題の発端は?f:id:aki602:20200608210633j:image

無料写真素材 写真AC

伊藤詩織さんは、2019年12月に元TBSワシントン支局長である山口敬之から性的暴力を受けたとして刑事訴訟を起こしました。しかし本当に性的暴力が起こったのか十分に証明できないとして不起訴となったのです。

次に伊藤詩織さんは性的暴力により精神的苦痛を受けたとして民事訴訟を起こしました。

 

今回話題となっている、はすみとしこさんは伊藤詩織さんによるこれら一連の訴訟沙汰を風刺したイラストを自身に掲載したのです(下記リンク掲載)。イラストでは伊藤詩織さんは性的暴力を受けたのではなく、出世を狙った「枕営業」を行ったのだといった内容が書かれています。

もちろんネットではこうしたイラストに対して伊藤詩織さんへの誹謗中傷じゃないかいう意見が多く寄せられました。

しかし、はすみとしこさんは自身のイラストは伊藤詩織さんを書いたものではなくあくまでフィクションだと主張しているのです。

はすみとしこさんイラストhttps://twitter.com/hasumi29430098/status/1207524066124427264?s=19

 

そこで本日、伊藤詩織さんがこれらのイラストは間違いなく、自身を誹謗中傷したものだとして提訴しました。

また伊藤詩織さんは誹謗中傷したイラストをリツイートした人も提訴対象だとしています。

 

なんでこのタイミングなの?

伊藤詩織さんを誹謗中傷したとするイラストが掲載された昨年12月から結構な期間が空きました。このタイミングで提訴した理由の一つとして先日の木村花さんの出来事が挙げられると思います。

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ネットにおける誹謗中傷への対策がより一層重要性を増し、社会からの注目を集める今だからこそ提訴したのではないでしょうか。

はすみとしこさんの主張では掲載したイラストは伊藤詩織さんは関係ないとしていますが、キャラクターの顔立ちや訴訟に関する場面など関連する項目がいくつも見当たり、全く無関係だと主張するのは少々無理がある気がしますね。

 

今回の出来事に関わらずネットにおける誹謗中傷というのは加害者が思ってる以上に被害者は不安であり恐怖を感じていると思います。

こうした不安や恐怖を取り除くことができるのは国の政策や弁護士ではなく、まずは私たちが加害者になり得ると心がけることではないでしょうか。